肺がん新療法

2012.10.23

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肺がんは組織学的に、
小細胞がんと非小細胞がんの2つに区別されます。

小細胞がんは他のがん細胞と比較すると細胞が小さいために
「小細胞がん」とつけられています。
発生場所は、肺の入り口に近い太い気管支に多く、
気管支の壁の中を這うように進行します。

非小細胞肺がんは、肺がんの約80%を占め、
腺がん、大細胞がん、扁平上皮がんの三つに分けられます。
それぞれ、異なる種類のがん細胞を持っており、異なる方法で進行します。

●小細胞がんのステージ

限局型 がんが片側の肺と同じ側の胸郭内のみに見つかる場合
進展型 がんが肺の外にも広がり、ほかの臓器への転移がある場合

●非小細胞がんのステージ

ステージ 大きさ リンパ
節転移
他臓器
転移
ⅠA 3センチ以下 × ×
ⅠB 3センチ超 × ×
ⅡA 3センチ以下 ×
ⅡB 3センチ超 ×
ⅢA 胸壁など ○(縦隔まで) ×
ⅢB 気管支など ○(反対側の肺など) ×
肺の各所に

がん死亡原因の第1位、肺がんの5年生存率はわずか3割。
エックス線撮影では見つけにくいうえで進行も早い。

手術可能な段階の患者は全体の35%程度にすぎない。
そのため、肺がん治療、中でも科学療法は日進月報の勢いで進んでいる。
最近注目されているのは維持療法。
臨床結果が増加し、治療の現場に広がってきた。

維持療法は、最初の治療に使った薬のうち
副作用が比較的軽いものを期間を決めずに
効果が期待できる限り継続的投与する。

化学療法が決まっていたのは
抗がん剤の副作用が命にかかわるほど
強かったため。化学療法を実践したら、
一定の休薬期間を設けて、患者の体力を回復させることが
重要だと考えられてきた。

しかし、副作用が少ない薬が増え、
さらに副作用を軽くする薬が出てきたので
現場の医師による副作用のコントロールが
管理しやすくなった。

複数の臨床試験の結果が、維持療法の広がりに
拍車をかけました。
例えば、カルボプラチン、パクリタキセルとベバシズマブの
3剤を使う標準治療を4サイクル実施後、
効果が認められた人だけにベバシズマブの投与を継続した
臨床試験では、生存期間、無増悪生存期間が
ともに2ヶ月延びた。
また、ベバシズマブだけでなくペメトレキセドも
加えて維持療法を行うと、さらに2ヶ月、
無増悪生存期間が延びた。

2012年4月には新しい分子標的薬クリゾニチブが承認された。
この薬は、ALK融合遺伝子を持っている肺がんを縮小させる
効果が期待できます。

ただし、ALK融合遺伝子を持っている肺がん患者は、
全体の5%程度。ごくわずかだが、対象者の多くに
飛躍的な効果が期待でき、少数派のための分子標的薬が
商品化された意義は大きい。

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